ペットの食中毒を防ぎましょう
渋谷駅すぐの動物病院「道玄坂 LuLu PET CLINIC」です。
前回は、ペットが異物や食べてはいけないものを食べてしまった時には? という内容をお伝えしました。
コロナ禍である今、大切な家族であるペットも一緒におうち時間を楽しみたい、と思われると思いますが、
誤食による中毒は命にも関わることですので、正しい知識をもって気をつけてあげましょう。
◎犬が食べてはいけない食べ物とは?-ペットの食中毒を防ぐために-
【チョコレート】
原因:テオブロミンという物質
中毒の初期症状:落ち着きがなくなる、吐く、尿失禁、下痢など
進行すると筋肉の硬直や痙攣などの症状が出る場合もあります。
【ネギ類】
原因:アリルプロピルジスルフィドという物質が赤血球を破壊する。
中毒の初期症状:粘膜部分が白くなる(貧血)、血液中の赤血球が壊されて暗赤色の尿(血色素尿)をする、粘膜部分が黄色くなる(黄疸)など
進行すると呼吸困難を引き起こす可能性もあります。
【ナッツ類】
原因:不明
中毒の初期症状:吐く、脱力感、震えなど
【ぶどう・レーズン】
原因:不明
中毒の初期症状:吐く、食欲不振、下痢など
急性腎不全を発症したり、重篤化すると死に至る可能性があります。
【キシリトール】
原因:キシリトールを摂取することにより、低血糖症を引き起こす危険があります。
中毒の初期症状:吐く、脱力感、よだれを垂らす、低血糖性発作など
進行すると急性肝不全を発症する可能性があります。
中毒を起こす食べ物の量は、ペットの体の大きさによって、“症状が出る量“が違い、個体によって感受性の違いが
あるため、同じものを食べても症状が出る場合と出ない場合があります。
危険性のある食品は量を問わず、食べさせないよう気を付けましょう。