犬の誤食を防ぐためには?渋谷駅近くの動物病院 道玄坂ルルペットクリニック
渋谷駅前の動物病院「道玄坂LuLu PET CLINIC」です。
前回まで犬が食べてはいけない物についてご紹介させて頂きました。 室内で飼っているわんちゃんは、 テーブルの上のものをいつの間にか食べてしまったり、 ゴミ箱をひっくり返して食べてしまったり、 買い物バッグを漁って食べてしまったり…と、 飼い主様が与えるつもりがなくても口にしてしまうことが多くあります。また、これらのことは、包装紙や
プラスチック容器などの誤食にも繋がります。
こんなことが起こらないためには、普段からどんな対策をすれば良いでしょうか?
<人間の食べ物を食べる経験をさせない>
動物にとって、人間の食べ物は味が濃く、大変美味しいと感じます。ですが、動物に必要な塩分や脂肪分などは、人間のそれよりずっと少なく、人間の食べ物を食べすぎると色々な健康障害を起こします。あまり与えすぎると、ドックフードを食べなくなり、人間の食べ物を欲しがるようになってしまいます。 欲しがっている姿を見ると、飼い主様も与えないのがかわいそうな気持ちに なってしまいます。 最初から食べる経験をさせない、または習慣化させないことが大切です。
<態度に一貫性を持たせる>
おやつや人間の食べ物を、犬が要求してきた時にいつでも与えることが習慣化すると、要求が常態化してしまい、悪循環に陥ります。 この人にねだれば貰えると犬も学習してしまいます。 犬が要求した時ではなく、ごほうびとして与えることを習慣にしましょう。家族の皆さんが共通認識を持つことが大切です。
<犬の行動範囲に食品を置かない>
食べさせたくない食品はもちろんのこと、ドッグフードなども 犬が勝手に袋を開けて食べてしまうという事は良くあります。 椅子を登って、段差を利用して、身軽な犬は思いもよらない方法で 食べ物の所まで辿り着きますので気を付けましょう。
人間同様、健康に悪影響がないものを、ごくたまに楽しむぐらいであれば、人間の食べ物やおやつを食べても
問題になることは少ないです。
そのこのライフステージや、持病、体質などによって食べて良いもの、良くないものは違いますので、気軽に獣医師に
相談してみましょう。
年末年始は動物病院が通常診療を行っていない期間です。 万が一、誤食してしまった場合は、様子を見ずに救急病院など
にかかって頂いた方が良いでしょう。くれぐれも注意し、大切なペットと一緒に良いお年をお迎えください。