年1回の歯石除去は死亡リスクを18.3%低下させる
渋谷駅よりすぐ、「道玄坂LuLu PET CLINIC」です。
今日は犬の歯周病に関してお話ししたいと思います。
アメリカで報告された研究結果によると、
- ・年1回の歯石除去は死亡リスクを18.3%低下させる
- ・体格は小さいほど寿命が長い
- ・避妊しているメス・去勢しているオスは、していない犬よりも寿命が長い
と、いうことが掲載されていました。
(Journal of American Animal Hospital Association 2019)
年に1回歯石除去を行うことで、死亡リスクが20%近く低下する、という驚きの結果でした。
犬は1歳で既に90%が歯周病を発症していると言われています。
歯周病が進行すると口臭や鼻炎の原因になるだけでなく、原因菌が血流に乗って心臓や腎臓へ移動し炎症を引き起こします。
心臓だと僧帽弁閉鎖不全症、腎臓だと慢性腎不全などを発症する可能性があると言われています。
一度、愛犬のお口をしっかりと覗いてみてください。
歯肉が赤くなっているところはないですか?
歯石はどのくらい付いていますか?
口の周りを触ってみて痛がる様子はないですか?
人は歯垢が歯石になるのに25日ほどかかると言われていますが、犬の場合はなんと3〜5日で歯垢が歯石に変化します。
歯垢が歯石に変わらないうちにご自宅での毎日の歯磨きが非常に重要になってきますが、一度歯石になり歯周病が進行すると、歯磨きで歯肉を痛めてしまうこともあり、逆効果になってしまうことがあります。
また毎日の歯磨きが、本人にとってはとても痛く辛い作業になってしまいます。
この悪循環に陥らないために、クリニックで定期的な歯科検診と歯石除去をしてあげましょう。
当院では、全身麻酔ではなく鎮静剤を使用した歯石除去を行うことが可能です。
鎮静剤での処置が可能かどうかは、年齢、基礎疾患、歯や歯周病の状態により判断します。
愛犬の健康と長生きの為に・・・
どんな些細なことでも構いません!当院へご相談ください。
三重野 歌澄美
【クリニック情報】
道玄坂LuLu PET CLINIC
問合せ:03-6416-1872
診療時間:10時から13時、15時から19時
※予約優先、木曜日は完全予約制※
休診日:日曜